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試験前に注意事項などの説明を受ける受験生=2025年3月7日午前8時35分、山形市、大谷秀幸撮影

 山形県内の公立高校で7日、一般選抜の入学試験があった。8日には一部の学校で適性検査がある。合格発表は17日で、各校で掲示されるほか、専用サイトでも確認できる。小国町在住の受験生16人は、交通事故の通行止めの影響で受験できず、12日に追試験となった。

 探究科の志願倍率が2・79倍と県内で最も高かった山形東高(山形市)では、学習塾の講師らが受験生に「落ちついて」「いってらっしゃい」と激励して校舎に送り出した。試験前には、机に置いてはいけない物や体調を崩した時の対応といった注意事項について説明を受けた。

 県教育委員会によると、全日制は定員5609人に対し、4505人が出願した。志願倍率は0・80倍で、前年度より0・01ポイント高かった。学力検査は国語、数学、社会、理科、英語の5教科。各教科とも100点満点で、平均点が50~60点になるよう配慮したという。

 国語では、自分の考えが伝わるように話の構成を工夫する設問の題材に、県内の農業が取り上げられた。

 追試験を受ける16人は、6日午後10時30分過ぎに起きた事故で、国道113号が7日午前9時30分過ぎまで通行止めになった。迂回(うかい)路がなく、朝の段階で復旧の見通しも立たなかったという。

 このほか、長井高では英語のリスニングの放送が入らないトラブルがあり、3分遅らせた。

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